4. リード&フォローを身につける上で押さえておきたいポイント
ペアダンスは主に男性がリードし、女性がフォローしながら踊ります。時には逆になることもあります。女性リードを時折織り交ぜると男女の駆け引きが見え、より面白みのあるダンスになるでしょう。
ここでは男性がリードする場合を前提に解説していきます。
リードの目的
リードの主な目的は、男性が女性の
① ダイレクション(体重移動の方向性)
② タイミング
③ シェイプ(形)
を腕や体を使って指示する(変化させる)ことです。
「リードとは女性を動かすことである」と勘違いし、男性が女性を押したり引っ張ったり、無理に動かそうとしているカップルを見かけることが多いのですが、それは間違いです。
フォローにおける正しい女性の意識の仕方
そうならないためには、女性も自ら積極的に動く必要があります。フォローと言う言葉は直訳すると『ついていく』という意味になりますが、女性は決して男性の動きについていこうとしてはいけません。ついていこうとするとタイミングが遅れるので、男性はどうしても力づくで動かそうとしてしまいます。
女性の皆さんは一度は、先生やリーダーから「待って、リードを聞いて」などと言われたことがあるかもしれません。しかし、それは「自ら変化を起こすな」と言う意味であり、「動きを止めろ」と言う意味ではありません。待ってと言われると、どうしても動きを止めてしまいがちですが、女性が動きを止めて待ってしまうと逆にリードすることができなくなってしまいます。
ただし、リードとは、上記の3つを指示するものですから、女性は指示をされてもいないのに自ら勝手に変化を起こしてはいけません。
女性側からすると自ら動くことと、男性のリードに合わせることは、一見矛盾したもののように感じる方もいるかもしれません。しかし、コツを掴めば決して矛盾なく行うことが出来るようになります。矛盾なく行えるようになるまでしっかり練習することが必要です。
フォローにおける正しい男性の意識の仕方
男性も正しい意識を持つことがまずは大事です。もっとも大事なポイントは相手を動かすという意識ではなく、相手を止めるという意識を持つことです。
たとえばオープンポジション(向かい合わせのポジション)で女性を後退から前進に変えようとするとき自分の方に引き寄せようとするのではなく、後退を止めるという意識にするのです。そうすれば、女性は自分の力で前進することができます。引き寄せようとすると、女性はバランスが崩れるので、身体が強張ってしまい、逆に前進できなくなってしまいます。女性が重く感じたり硬く感じたりする場合は、それは男性自身のせいかもしれません。
止め方にも色々なテクニックが必要ですが、まずは正しい意識を持つことを心がけてください。
リード&フォローを正確に行うための前提条件
リード&フォローを正しく行うためには、正しいボディトーンを保った男女が正しいコネクションを取ることが前提となります。
ボディトーンとは、美しいシルエットを維持しつつ、床を感じて効率的な運動を行い、男女が一体となって踊るために、身体を適度に緊張させた状態のことを言います。ただし、身体を固めるのではなく、身体を膨張させるような意識を持つことが大事です。
コネクションとは、踊る際のカップル間の身体のつながりのことです。これは男女がその時々において、常に正しいバランスに立つことで保たれます。ラテンダンスにおいては、カップル間の接地面は主に手と手になるわけですが、正しいコネクションが成立するためには、手と手だけでつながっているのではなく、お互いの身体全体で釣り合いの取れるバランスをとる必要があります。
R式では男女がボディトーンとコネクションを正しく保ち、リード&フォローの正しいテクニックを無理なく身に付けるために、段階を踏んで練習を行っていきます。