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  • 2. ベーシックルンバの基礎知識

    • 2. ベーシックルンバの基礎知識

    ルンバは構造的な理解が重要です。そのためにはまず、ベーシックルンバで使用される7つのベーシックポジションと13個のベーシックアクションを覚えることをおすすめします。

    ベーシックポジション

    ベーシックルンバで使用される主なベーシックポジションは以下となります。
    　

    1. Closed Hold〈クローズホールド〉
    2. Open Position〈オープンポジション〉
    3. Fan Position〈ファンポジション〉
    4. Open Promenade Position〈オープンPP〉
    5. Open Counter Promenade Position〈オープンCPP〉
    6. Open Fallaway Position〈オープンフォールアウェイポジション〉
    7. Shadow Position〈シャドーポジション〉

    　
    ベーシックポジションとは、あるフィガーを踊り始めるとき、または踊り終わるときの男女二人の立ち位置の関係性を言います。ベーシックポジションはオープンポジションやファンポジションなど20個以上ありますが、R式ではまずベーシックルンバを踊る上で最低限必要な7つのベーシックポジションを覚えてもらっています。

    ベーシックポジションを認識することで得られる利点は、フィガーのはじめと終わりを認識することでステップが覚えやすくなることや、リード&フォローが伝わりやすくなるなどがあります。

    また、誰かに踊りを見せるような場面では、見ている人に何を踊っているのかが伝わりやすくなるという利点もあると思います。バリエーションステップはベーシックポジション以外にもさまざまな男女のポジションが現れますが、このような場合でもポジションという概念を意識することによって見せたい絵がはっきりしてきます。どんな複雑な振付でもポジションからポジションに移動するという考え方を常に持つように心がけてみて下さい。自分たちの踊りが見違えるほどクリアになると思います。

    ベーシックアクション

    ベーシックポジションが理解できたら、次はポジションからポジションへどのように移動するかということになります。

    ここで大切になるのが、ベーシックアクションです。社交ダンスはここが最も重要です。前進や後退するルンバウォークや、方向転換に使用するスイブルなど、ベーシックルンバのフィガーの中で使用するすべてのアクションのことをR式ではベーシックアクションと呼んでいます。

    まずはベーシックルンバで基本的な考え方を身に付けましょう。これを応用するとバリエーションステップや他の種目でもとても安定したダンスになると思います。

    R式では、ルンバのベーシックアクションを13個にまとめました。ベーシックルンバはこの13個でできていると言っても過言ではありません。

    バリエーションステップにおいても、面白味を出すためには派手なアクションやトリッキーなアクションも時には必要ですが、出来るだけこの13個のアクションをベースに構成することが望ましいと私は考えています。


    それでは理解しやすくするために、アクションの特性によって13個のアクションを3グループに分けて考えていきましょう。

    第1グループは７つのルンバウォーク、第2グループは３つのルンバウォーク以外のステップ、第3グループは方向転換や回転に使われる３つのターンアクションです。
    　

    　

    7つのルンバウォーク

    ルンバウォークとはヒップアクションをともなう前進または後退するステップのことを言います。

    ルンバウォーク＝前進または後退するステップ＋ヒップアクション

    というふうに覚えておいて下さい。

    ※ヒップアクションについては第3章で詳しく述べます。


    逆に言えば、ヒップアクションを伴わないステップはウォークとは呼ばず、ただのステップとなります。

    『The Laird Technique of Latin Dancing』には以下の7つが挙げられています。
    　

    1. Forward Walk〈フォワードウォーク〉
    2. Backward Walk〈バックワードウォーク〉
    3. Checked Forward Walk 〈チエックドフォワードウォーク〉
    4. Forward Walk Turning 〈フォワードウォークターニング〉
    5. Delayed forward Walk, Knee Bent 〈ディレイドフォワードウォーク、ニーベント 〉
    6. Delayed forward Walk, Knee Straight〈ディレイドフォワードウォーク、ニーストレイト〉
    7. Delayed Backward Walk 〈ディレイドバックワードウォーク〉

    ３つのルンバウォーク以外のステップ

    ルンバウォーク以外のヒップアクションを伴うステップは以下の３つです。
    　

    1. Side Step 〈サイドステップ〉
    2. Replace 〈リプレイス〉
    3. Foot Close 〈フットクローズ〉

    ３つのターンアクション

    ステップとステップの間で行われる方向転換や回転運動に使用されるアクションです。
    　

    1. Swivel 〈スイブル〉
    2. Toe Spiral 〈トゥスパイラル〉
    3. Loose Spiral 〈ルーズスパイラル〉

    　
    以上がベーシックルンバで使用されるベーシックアクションです。

    ベーシックポジションとベーシックアクションが一つのフィガーの中でどのように構成されているかを、ダンスタイムなどの踊り出しでよく使われるオープンヒップツイストを例に書き記してみたいと思います。
    　
    　

    例：オープンヒップツイスト

    〈男性〉
    オープンポジションで始まる
    ↓
    4.1. フォワードウォーク
    ↓
    チェックドフォワードウォーク
    リプレイス
    4.1. フットクローズ
    ↓
    バックワードウォーク
    リプレイス
    4.1. フォワードウォーク
    ↓
    ファンポジションで終わる


    〈女性〉
    オープンポジションで始まる
    ↓
    4.1. バックワードウォーク
    ↓
    バックワードウォーク
    リプレイス
    4.1. フォワードウォーク
    ↓
    スイブル
    ↓
    フォワードウォーク
    フォワードウォークターニング
    4.1. バックワードウォーク
    ↓
    ファンポジションで終わる

    　
    一例を挙げましたが、他のフィガーも全てこのように書き記すことが可能です。

    このように使用するアクションをすべて認識し、丁寧に踊ることで、フットワークやアライメント（体の向き）、ヒップアクションなどがクリアになり、格段に踊りの質が高まります。
    　

    初回個別カウンセリング

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